2025年3月投稿
2025年6月23日から、フィリピンとネパールにおいて、また同年9月1日からベトナムにおいて、日本への入国を希望する外国人に対して「入国前結核スクリーニング」が開始されます。これは、在留資格認定証明書(COE)交付申請の段階で必要となる重要な手続きです。
近年、日本に入国する外国人の中で結核の罹患が確認されるケースが増えており、公衆衛生の観点から、事前に結核の有無を確認する制度が導入されることになりました。これにより、結核非発病証明書の提出がなければCOEが交付されない可能性が高くなります。
この結核スクリーニングは、特定の在留資格に限らず、すべての在留資格申請者が対象となります。そのため、技能実習や特定技能などのカテゴリーに属する方だけでなく、家族滞在、日本人の配偶者等といった身分系の在留資格を取得する予定の方も手続きを行う必要があります。
技能実習や特定技能といった、母国側で手続きのサポートが充実している在留資格では、比較的スムーズにスクリーニングを進められると考えられます。しかし、個人で入国を目指す家族滞在や日本人の配偶者等といった身分系の在留資格の方々は、必要な書類の取得や適切な診療機関の選定などに苦労する可能性があります。
今後、詳細な手続きの流れや必要書類の要件について、さらなる情報が公開される可能性があります。当事務所では、最新情報を収集し、円滑に手続きを進めるためのサポートを提供しております。結核スクリーニングの手続きに関してお困りの際は、ぜひご相談ください。行政書士板垣が、皆様のスムーズな入国手続きを全力でサポートいたします!
入国前結核スクリーニングの対象国と開始時期
※指定医療機関は近日特設サイトで公表予定
対象国 スクリーニング受付開始 結核非発病証明書の提出義務付け開始
フィリピン・ネパール 令和7年3月24日予定 令和7年6月23日予定
ベトナム 令和7年5月26日予定 令和7年9月1日予定
インドネシア・ミャンマー・中国 開始に向け調整中(開始が決定され次第公表予定)
検査の流れ:
指定健康診断機関での受診
問診、身体検査および胸部X線検査を実施
結果に応じて:
結核の疑いなし → 結核非発病証明書の交付
結核の疑いあり → 痰検査
発病なし → 結核非発病証明書の交付
結核発病 → 治療が必要
証明書の提出:
在留資格認定証明書の申請時に必要